成人向け同人ゲーム『ルインズシーカー』(DLsite版)のリョナレビューです。
※当レビュー内に成人向けコンテンツは掲載していません。
はじめに(注意事項)
- 当レビューの評価対象は、リョナに関わる要素のみとなります。
当レビューは作品そのものの出来の良さや面白さを評価するものではありません。 - 最終ボスや隠し要素等、作品のネタバレが含まれている場合があります。
- 特に断りのない限り、Windows(Steam)版のレビューとなります。
他のプラットフォームや現在の最新バージョンでは、仕様が異なる場合があります。 - ボイスが多言語に対応している場合も、日本語ボイスのみレビューの対象としています。
作品情報
- タイトル:ルインズシーカー(Ruins Seeker)
- ジャンル:アクションRPG
- 制作サークル:ぬぷ竜の里
- レビュー当時のバージョン:1.08
発情の呪いを受けた冒険者のヒロインが未踏のダンジョンに挑んでいく作品です。
操作が独特なので慣れが必要ですが、ツクール製とは思えないほどアクション性の高い戦闘が楽しめます。
本作は成人向け作品ですが、アクションパートに関しては(敗北しなければ)そういった要素はほとんどありません。
更に言えば、チュートリアルでのイベントを除けば成人向けシーンを一切見ずにエンディングまで進めることも可能です。
プレイアブルキャラクター

キャラクター名 | CV |
---|---|
クエム・クエリティス | 小坂井ひよ |
※ストーリー序盤で仲間となる情報屋のバイスは操作できません。
寸評
グラフィック面
グラフィック

- ドット絵+立ち絵の組み合わせ
- 衣装変更不可
- 衣装破損なし
モーション/表情変化
※立ち絵についてのみ記載

- ダメージ時、状態異常時、瀕死時、戦闘不能時に立ち絵が変化
- 設置された毒液等に触れてダメージを受けた場合のみ、立ち絵が変化しない
(ダメージボイスは出る)
- 設置された毒液等に触れてダメージを受けた場合のみ、立ち絵が変化しない


- 状態異常時の立ち絵は3パターンあり
- ネバネバ(蜘蛛糸)
- 発情
- 上記以外の状態異常
立ち絵のバリエーションはそこそこ豊富で、表情も自分好み。
ボイス面
ダメージボイス
- ダメージ:6種
- うち1種は台詞『痛っ』
- 受けた攻撃の強さではダメージボイスが変化しない(大中小の区別なし)
- 戦闘不能:3種
- 絶叫系2種、台詞系1種
ダメージボイスも戦闘不能ボイスも良好だが、台詞が混在しているのが惜しい。
ボイスの聴きやすさ
- BGM、SE、ボイスの音量を個別に調整可能
- ダメージを受けた時にダメージボイスが確定で出る
- 敵のボイスなし
カメラワーク(視認性)
- カメラの移動、回転不可
- ズーム不可(固定視点)
ドット絵は小さめで、ダメージを受けた時のエフェクト等が激しいのでよく見えない。
立ち絵は常に大きく表示されており、視認性も問題なし。
シチュエーション
フルボッコ度
- 無敵時間は短め(1秒未満)
- 一部攻撃は無敵を貫通してダメージを受ける
- フィールドに設置された蜘蛛糸や毒液、電撃クラゲの電撃攻撃等
- 敵の火力が非常に高いため、長時間袋叩きにされるには事前準備が必須
- ハッスルシード(最大HP+20)を大量に集める
- 最大HP増加や被ダメージ軽減等の効果が付与されている武器を入手、強化する
- 巨星の砕斧+10:最大HP2倍
- 覇導斧ケイオス+10:被ダメージ30%軽減
- アーバレスト+10(射撃武器):被ダメージ10%軽減
- 等
- チュートリアルダンジョン1部屋目の隠し通路で光の剣の祝福を受ける
- 最大HP+200&祝福の宝剣(HP自動回復効果付き)獲得
最大HPは理論上5,000(+α)まで伸ばすことが可能。
ここまで上げても敵によっては1分も耐えられないことも。
最大HPの伸ばし方
- 初期値120
- チュートリアルダンジョンで光の剣の祝福を受ける:+200(合計320)
- ダンジョンクリア(4つ目までの合計):+80(合計400)
- 宿屋で宿泊:+80(合計480)
- ハッスルシードを101個使用:+2,020(合計2,500)
- 露店で販売しているのを確認してから99個使用→露店と娼館で1個ずつ購入(使用)
- ダンジョン脱出時に元に戻ってしまうので使用前にセーブ推奨
- 巨星の砕斧+10を装備:×2(合計5,000)
- ダンジョン内でのランダムイベント:+α
特殊攻撃(演出)
- 捕縛攻撃、掴み技等の特殊攻撃は一切ない模様
- 蜘蛛の糸攻撃を受けて状態異常(ネバネバ)になった時に立ち絵が変化
- 瀕死時の息切れなし
- 前述のとおり立ち絵は変化する
成人向けアクションゲームで捕縛攻撃が一切ないのはかなり珍しい気がする。
個人的お気に入りスポット
- 綺羅珊瑚の海:電撃クラゲ
- 電撃攻撃が無敵貫通のため、袋叩きにされやすい
- 出現する敵は数種類からランダムで選ばれるため、複数体揃えるのが大変
- 綺羅珊瑚の海:エメラルドジェリー(賞金首)
- 前述の電撃クラゲを多数召喚してくれる
- 倒してしまうと再戦できない
その他仕様
- 賞金首(中ボス)や特定のクエストでのみ出現する敵は一度倒すと再戦不可
- ダンジョン最深部の階層主(ボス)はクリア後も再戦可能
- セーブデータの保存枠が少ない(3枠)
階層主と再戦するにはダンジョンの50階まで登る必要があり、少し手間がかかる。
(直前でセーブは可能)
総評
グラフィック | ★★☆☆☆(2/5点) |
モーション/表情 | ★★★★☆(4/5点) |
ダメージボイス | ★★★☆☆(3/5点) |
ボイスの聴きやすさ | ★★★★★(5/5点) |
カメラワーク(視認性) | ★★★☆☆(3/5点) |
フルボッコ度 | ★★★☆☆(3/5点) |
特殊攻撃(演出) | ★☆☆☆☆(1/5点) |
※各記号について
○:基準を十分満たしている(1点)
△:基準を一部満たしている(0.5点)
-:基準を満たしていない(0点)
評価基準について詳しく知りたい方は以下のページもあわせてどうぞ。
グラフィック
○ | グラフィックの品質が良いか |
- | キャラクターのカスタマイズ要素があるか |
- | 衣装のバリエーションが豊富か |
○ | 自分好みの衣装があるか |
- | 衣装破損があるか |
モーション/表情
- | ダメージモーションのバリエーションが豊富か |
○ | ダメージ時および戦闘不能時に表情が変化するか |
○ | ダメージモーション、表情が自分好みか |
△ | 戦闘不能時に倒れている姿を眺められるか |
○ | ダメージ時にUIが変化するか |
ダメージボイス
△ | ダメージボイスのバリエーションが豊富か |
○ | ダメージボイスが自分好みか |
△ | 台詞系のダメージボイスがないか |
- | 受けた攻撃の強さに応じてダメージボイスが変化するか |
○ | 絶叫系、脱力系の戦闘不能ボイスがあるか |
ボイスの聴きやすさ
○ | BGM、SE、ボイスの音量を個別に設定できるか |
○ | 敵のボイスがうるさくないか |
○ | 演出等によってダメージボイスが阻害されないか |
○ | ダメージボイスの発生頻度が高いか |
○ | 聴ける機会の少ないダメージボイスがないか |
カメラワーク(視認性)
- | カメラを操作できるか |
- | カメラの自由度が高いか |
○ | キャラクターを大きく映せるか |
○ | 敵やオブジェクトがキャラクターを隠さないか |
○ | エフェクトが激しくないか |
フルボッコ度
△ | ダメージ時(ダウン中以外)の無敵時間がないか |
- | ダウン中の追撃があるか |
○ | 袋叩きにされやすいか |
△ | 一対多のシチュエーションを作りやすいか |
△ | 長時間耐えられるか |
特殊攻撃(演出)
- | 特殊攻撃のバリエーションが豊富か |
- | 特殊攻撃の演出があるか |
- | 捕縛状態がすぐに解除されないか |
- | 瀕死(ピンチ)時の息切れモーションやボイスがあるか |
○ | その他、キャラクターの状態に応じた特殊演出があるか |
捕縛攻撃や衣装破損といった要素は存在しないものの、立ち絵とダメージボイスの良さだけで十分に満足できる作品でした。
ただ、敵のバリエーションはそこそこ豊富でしたが攻撃パターンが乏しく、どの敵も基本的に体当たりしてくるだけなのが残念でした。
飛び道具を使用する敵も一部いますが、徐々に近付いてくるので最終的には体当たりに……。
余談ですが、本作のメインキャラクターの二人(クエムとバイス)は、同サークルの某成人向け同人ゲームにも登場しています。
実は自分が本作に手を出したのはその作品がきっかけです。
自作リョナ動画
以下のページにて公開しています。