成人向け同人ゲーム『ベルヘイムの迷い猫』のリョナレビューです。
※当レビュー内に成人向けコンテンツは掲載していません。
はじめに(注意事項)
- 当レビューの評価対象は、リョナに関わる要素のみとなります。
当レビューは作品そのものの出来の良さや面白さを評価するものではありません。 - 最終ボスや隠し要素等、作品のネタバレが含まれている場合があります。
- 特に断りのない限り、Windows(Steam)版のレビューとなります。
他のプラットフォームや現在の最新バージョンでは、仕様が異なる場合があります。 - ボイスが多言語に対応している場合も、日本語ボイスのみレビューの対象としています。
レビュー
作品情報
- タイトル:ベルヘイムの迷い猫
- ジャンル:2Dアクション
- 制作サークル:C-Laboratory
- レビュー当時のバージョン:1.01
消えた姉を探すため、獣耳のヒロインが魔物が徘徊する夜の森を冒険していく作品です。
シンプルな操作で多彩なコンボを決められるのが本作の特長です。
こちらのサークルはマウス操作オンリーの作品が多いですが、本作はゲームパッド(キーボード)で操作できるため、アクションゲームとして遊びやすくなっています。
プレイアブルキャラクター

- ミア(CV:森野めぐむ)
寸評
グラフィック面
グラフィック

- アクションパートではキャラクターが滑らかに動く
- いわゆる『はいてない』
- 衣装破損無し、衣装変更不可
モーション

- ダウン時はうつ伏せに倒れる
- 攻撃によってはダウンせずに自動で受け身を取る
- 戦闘不能時は膝から崩れ落ち、うつ伏せに倒れる
- EPが一定値(70%)以上になると立ちモーションが変化(息切れのようなモーション)
表情変化
- 顔グラフィック(UI)
- ダメージ時の点滅、表情変化無し
UIは表情変化しないが、アニメーションではしっかり変化しているので無問題。
ボイス面
ダメージボイス
- 小ダメージ(仰け反り小):2種
- 中ダメージ(仰け反り大):2種
- 大ダメージ(捕縛):1種
- 戦闘不能:1種
- 捕縛中の専用ボイスあり(詳細は『特殊攻撃』の項に記載)
台詞系ボイスは一切無し。
可愛らしいボイスで、質も量も良好。
ボイスの聴きやすさ
- BGM、SE、ボイスの音量を個別に調整可能
- 敵のボイス無し
カメラワーク(視認性)
- ズーム不可(固定視点)だが、視点が近いため常にキャラクターが大きめに映っている
- 画面端だとキャラクターが木の陰に隠れて見えにくくなる
- 捕縛時のテキストも見切れる場合あり
シチュエーション
フルボッコ度
- ダウン中は無敵、それ以外は無敵時間無し
- 難易度を上げるほど敵が高速化(攻撃頻度増加)、攻撃力は据え置き
- 敵の同時出現数は2体まで(難易度EXPERTだと3体)
- 出現する敵がランダムのため、目当ての敵を揃えるのが非常に面倒
- キャラクターと敵の横軸が重なると、敵が消極的になる
高難度だと敵がかなり攻撃的になり、真面目にプレイしていても袋叩きにされることも。
特殊攻撃

- 捕縛攻撃持ちの敵は全部で8種類(通常の敵6種+スライム等が召喚する敵2種)
- ジェリーフィッシュに絡み付かれ、電撃を浴びる
- 他、大半がセクハラ攻撃
- 捕縛中の専用ボイスあり
- 捕縛攻撃毎にボイスが異なる(ボイスの使いまわし無し)
- 捕縛中はカットインアニメ、テキストが表示される(個別オンオフ可能)
- 尿意が最大の状態で特定の攻撃を受けると、お漏らしする(カットインアニメあり)
- 捕縛攻撃を受けるとEPが増加していく
- EPが100%に到達すると、HPが残っていてもゲームオーバーになる
- ゲームオーバーになっても捕縛は解除されず、責められ続ける
ゲームオーバー後は画面が暗くなり、責められているキャラクターが見えにくくなるのが残念。
個人的お気に入りスポット

- 難易度EXPERT(ステージ不問):ゴブリン、エビルプラント
- 捕縛攻撃の頻度が比較的低く、袋叩きにされやすい
- 前述のとおり出現する敵がランダムのため、目当ての敵を3体揃えるのが苦行
その他仕様
- フルスクリーン、ボーダーレスウィンドウ不可
- ギャラリーモードあり
- イベントCG、捕縛中および敗北時のアニメーション等を閲覧可能
- 画面内に敵が1体もいない時、画面端のセーフティゾーンでHPやEPの回復が可能
- プレイヤーランクが上がると、段階的にスキルが解放されていく(個別オンオフ可能)
- EPが増加しなくなる
- キャラクターの攻撃力が1.5倍に増加する
- キャラクターが無敵になる(当たり判定がなくなる)
- 等々
総評
グラフィック | ★★★☆☆(3/5点) |
モーション/表情 | ★★★★☆(4/5点) |
ダメージボイス | ★★★★★(5/5点) |
ボイスの聴きやすさ | ★★★★☆(4/5点) |
カメラワーク(視認性) | ★★☆☆☆(2/5点) |
フルボッコ度 | ★★★☆☆(3/5点) |
特殊攻撃(シチュエーション) | ★★★★☆(4/5点) |
モーションやボイスに関しては文句無しですが、ステージ(背景)が実質1つのみ、かつ敵の種類も少なめで、正直ボリューム不足感は否めませんでした。
価格を考えるとこれくらいで妥当なのかもしれませんが、大型のボス敵とか欲しかったかも。
それよりも一番欲しいのは、敵を自由に選んで戦闘できるフリーモードですね。
プレイヤーランク30到達で開放されるおまけモードがフリーモードだと信じ、必死でランク上げして絶望したのも今では良い思い出です。
体験版でも4種類の捕縛攻撃を見ることができるので、気になった方は是非。
自作リョナ動画
以下のページにて公開しています。

評価項目について
以下の7項目に分け、それぞれ5段階で評価しています。
※まだ手探り状態のため、将来的に評価基準の見直しを行う可能性があります。
グラフィック
グラフィックの品質、キャラクターデザイン等を評価。
- キャラクターのイラストや3Dモデルの品質(画質)が良いか
- キャラクターの見た目や性格が自分好みか
- 見た目のカスタマイズ(着せ替え)要素があるか
- 等々
モーション/表情
ダメージ時のモーション、表情変化等を評価。
- 戦闘不能時にちゃんと倒れるか、また倒れている姿を眺められるか
- 状態異常時や瀕死時の専用モーション(息切れ等)があるか
- ダメージ時に表情変化するか、また顔グラフィック(UI)が点滅するか
- 等々
ダメージボイス
ダメージボイスの多彩さ、質の良さ等を評価。
ボイスの好みは特に個人差が大きい部分だと思うので、あまり参考にならないかも。
- ダメージボイスの質が良い(自分好み)か、また台詞系のボイスが無い(少ない)か
- 仰け反りやダウン等、ダメージの程度によってダメージボイスが変化するか
- 状態異常時や瀕死時の専用ボイス(息切れ等)があるか
- 等々
ボイスの聴きやすさ
通常のプレイ方法でダメージボイス等を聴きやすい仕様かどうかを評価。
なお、ボイスを自由に聴けるサウンドモードの有無は、この評価に影響しません。
- 音量設定でBGM、SE、ボイスの音量を個別に調整できるか
- 敵の攻撃ボイス等がうるさくないか(ミュートできるか)
- 他のボイスや演出等でダメージボイスが阻害されないか
- 等々
カメラワーク(視認性)
カメラ操作の自由度、キャラクターの視認性等を評価。
- カメラを自由に操作できるか、またズームできるか
- 敵そのものや敵の攻撃エフェクト等により、キャラクターが見えにくくならないか
- ズーム時にキャラクターがステルス化しないか、また表情や足元が映らなくならないか
- 等々
フルボッコ度
敵の攻撃の激しさ、袋叩きにされる状況の作りやすさ等を評価。
- ダメージ時およびダウン時の無敵時間が無い(短い)か
- 一対多の状況を作りやすいか(集敵が容易か)
- 敵の攻撃頻度が高いか、またダウン中に追撃してくるか
- 等々
特殊攻撃(シチュエーション)
敵やステージの種類、特殊攻撃やギミックの多彩さ等を評価。
- 捕縛攻撃、トラップ等の特殊攻撃(ギミック)が存在するか
- 特殊攻撃の演出が秀逸か
- 敵やステージの種類が豊富か(ボリュームがあるか)
- 等々