【リョナレビュー】無双OROCHI3 Ultimate

レビュー

家庭用ゲーム『無双OROCHI3 Ultimate』のリョナレビューです。

【追記】
評価基準の明確化に伴い、評価点を修正しました。


はじめに(注意事項)

  • 当レビューの評価対象は、リョナに関わる要素のみとなります。
    当レビューは作品そのものの出来の良さや面白さを評価するものではありません。
  • 最終ボスや隠し要素等、作品のネタバレが含まれている場合があります。
  • 特に断りのない限り、Windows(Steam)版のレビューとなります。
    他のプラットフォームや現在の最新バージョンでは、仕様が異なる場合があります。
  • ボイスが多言語に対応している場合も、日本語ボイスのみレビューの対象としています。

作品情報

  • タイトル:無双OROCHI3 Ultimate(WARRIORS OROCHI 4 Ultimate)
  • ジャンル:タクティカルアクション

無双OROCHI』シリーズの最新作(レビュー時点)。
三國と戦国の英雄が集結したオールスター作品で、総勢170人以上のキャラクターから3人を自由に選んで出撃できます。
(うち、女性キャラクターは39人)

界隈では有名な作品なのでわざわざ評価するまでもない気がしますが、せっかくなので。
それにしても、このシリーズは国内外でナンバリングが異なっており紛らわしいですね。

プレイアブルキャラクター

シリーズ最多のキャラクター数

三國側は『7Empires』まで、戦国側は『4-II』までの登場キャラクターが参戦しています。
過去作から全員続投ではなく、一部コラボキャラクターは本作には参戦していません。

なお、キャラクターはストーリー進行で徐々に解放されていく形式となっており、最初は数人しか解放されていません。
ストーリー終盤まで進めないと解放されないキャラクターもいるので注意。

三國シリーズ(16人)

キャラクター名CV
甄姫(シンキ)住友優子
蔡文姫(サイブンキ)吉川未来
王異(オウイ)桑島法子
孫尚香(ソンショウコウ)宇和川恵美
小喬(ショウキョウ)嶋方淳子
大喬(ダイキョウ)嶋方淳子
練師(レンシ)神田朱未
月英(ゲツエイ)笠原留美
星彩(セイサイ)野田順子
鮑三娘(ホウサンジョウ)野中藍
関銀屏(カンギンペイ)三上枝織
王元姫(オウゲンキ)伊藤かな恵
張春華(チョウシュンカ)浅野真澄
貂蝉(チョウセン)小松里歌
祝融(シュクユウ)米本千珠
呂玲綺(リョレイキ)牛田裕子

戦国シリーズ(13人)

キャラクター名CV
お市(オイチ)前田愛
阿国(オクニ)山崎和佳奈
くのいち永島由子
濃姫(ノウヒメ)鈴木麻里子
稲姫(イナヒメ)大本眞基子
立花誾千代(タチバナギンチヨ)進藤尚美
ねね山崎和佳奈
ガラシャ鹿野潤
甲斐姫(カイヒメ)鈴木真仁
綾御前(アヤゴゼン)庄司宇芽香
井伊直虎(イイナオトラ)斉藤佑圭
小少将(コショウショウ)白石涼子
早川殿(ハヤカワドノ)佐藤聡美

OROCHIオリジナル/コラボキャラクター(10人)

キャラクター名CV
妲己(ダッキ)金月真美
女媧(ジョカ)牧島有希
卑弥呼(ヒミコ)前田沙耶香
三蔵法師(サンゾウホウシ)神田朱未
かぐや牧島有希
玉藻前(タマモノマエ)小松由佳
九尾の狐(キュウビノキツネ)小松由佳
アテナ三森すずこ
ガイア早見沙織
ジャンヌ・ダルク冬馬由美

寸評

同シリーズの過去作(主に前作のOROCHI2U)との比較が多め。

グラフィック面

グラフィック

ギャラリーモードにて
  • 過去作と比べて、画質が向上
  • 衣装変更可能だが、衣装のバリエーションは少ない
    • 有料DLC未購入の場合、大半のキャラクターがデフォルト衣装の1着のみ
  • 衣装破損なし

衣装のバリエーションが(有料DLCを含めても)非常に少ないのが残念。
OROCHI2Uと同等とまではいかなくとも、せめて過去作のデフォルト衣装は欲しかった。

モーション

  • 攻撃を受けた方向等に応じて仰け反り、吹っ飛び、ダウンモーションが変化
  • ダウン時の倒れ方は仰向け、うつ伏せ、横向きの3パターンあり
    • 敵の攻撃によっては、吹き飛ばされた際に錐揉み回転することも
  • 戦闘不能時の倒れ方はダウン時と(おそらく)同一
    • 画面が暗くなり中央付近にUIが表示されるため、視認性はあまり良くない

表情変化

表情変化あり
  • 3Dモデル
    • ダメージ時の表情変化あり
  • 顔グラフィック(UI)
    • ダメージ時の点滅、表情変化なし

ボイス面

ダメージボイス

  • ダメージボイス(小~大)は受けた攻撃の種類で変化(ダメージ量は無関係)
    • 小ダメージ:4種
    • 中ダメージ:4種
    • 大ダメージ:4種
  • 戦闘不能:2種

ダメージボイス、戦闘不能ボイスのいずれも台詞はほとんどなく、質も量も良好。

ボイスの聴きやすさ

  • BGM、SE、ボイスの音量を個別に調整可能
    • ボイスは敵味方共通で、敵将や味方のボイスを個別にミュートできない
  • 武将同士の会話が頻繁に発生し、会話中は戦闘ボイスが聴き取りにくい

弱ダメージボイスの発声頻度が若干低いような……?

カメラワーク(視認性)

ゲームオーバー時
  • カメラ操作は回転のみ可能
  • 過去作と比べて、ズーム性能が大幅に劣化
    • 壁際等でカメラを寄せると、キャラクターがすぐに非表示になってしまう
    • 倒れている姿を近くで眺めるのも難しい
  • ゲームオーバー(戦闘不能)時もカメラ操作可能

シチュエーション

フルボッコ度

  • 無敵時間なし
  • ダウン中も無敵ではないため、敵によっては追撃してくる
  • お手玉中に敵将が棒立ちになることがしばしばある(原因不明)
  • 初期配置から離れない敵将が多く、集敵しにくい
  • 複数の敵将を集めても、お手玉中は一人しか攻撃してこない(横槍を入れない)模様
    • お手玉中でなければ同時に攻撃してくる
  • 武器に『騒鈴』の属性を付与すると、敵(雑兵含む)が積極的に攻撃するようになる
    • 特に弓兵や鉄砲兵が顕著で、棒立ちでいると蜂の巣にされる
    • この属性を入手するには有料DLCを購入する必要あり

真・遠呂智の通常攻撃2段目がダウン中もヒットするので高頻度で追撃してくれて良い感じ。
複数の敵将にお手玉されたいなら過去作の方がやりやすい。

特殊攻撃(演出)

氷漬け
  • 黄蓋バスターは健在
  • それ以外の掴み技、特殊攻撃はほとんどなさそう
  • 瀕死時の息切れなし
  • 凍結の状態異常になった時は氷漬けになる

個人的お気に入りスポット

  • 三章 本能寺防衛戦:弓兵+鉄砲兵
    • 弓兵と鉄砲兵の数が非常に多いステージ
    • お手玉され続けるには前述の『騒鈴』の属性が必須
  • 四章 大いなる影:真・遠呂智
    • 味方に邪魔されずに真・遠呂智と戦える数少ないステージ
    • チェックポイントが遠く、準備に手間が掛かるのが難点
  • DLC 天下悪党退治:真・遠呂智
    • 有料DLCシナリオ
    • 終盤に真・遠呂智が7体同時に出現
    • ゼウス(敵将)や味方を邪魔にならない場所まで誘導するのに慣れが必要

その他仕様

  • ギャラリーモードでダメージボイスや戦闘不能ボイスをいくらでも聴くことが可能
  • 戦闘中の中断セーブができなくなり、代わりにチェックポイントから再開できる形式に
  • 攻撃を受けた際に控え(サポート)が援護攻撃を行い、敵を吹き飛ばしてしまうことがある
    • 控えとサポートを友好度が低いキャラクターで埋めれば援護攻撃しなくなる
  • 任意のキャラクターのステータス初期化(弱体化)機能あり
    • 友好度は初期化できないので注意

援護攻撃を発生させないために、最低でも6人は育成しないことを推奨。

総評

グラフィック★★★☆☆(3/5点)
モーション/表情★★★★☆(4/5点)
ダメージボイス★★★★★(5/5点)
ボイスの聴きやすさ★★★☆☆(3/5点)
カメラワーク(視認性)★★★☆☆(3/5点)
フルボッコ度★★★★★(5/5点)
特殊攻撃★★☆☆☆(2/5点)

※各記号について
○:基準を十分満たしている(1点)
△:基準を一部満たしている(0.5点)
-:基準を満たしていない(0点)

評価基準について詳しく知りたい方は以下のページもあわせてどうぞ。

グラフィック
グラフィックの品質が良いか
キャラクターのカスタマイズ要素があるか
衣装のバリエーションが豊富か
自分好みの衣装があるか
衣装破損があるか
モーション/表情
ダメージモーションのバリエーションが豊富か
ダメージ時および戦闘不能時に表情が変化するか
ダメージモーション、表情が自分好みか
戦闘不能時に倒れている姿を眺められるか
ダメージ時にUIが変化するか
ダメージボイス
ダメージボイスのバリエーションが豊富か
ダメージボイスが自分好みか
台詞系のダメージボイスがないか
受けた攻撃の強さに応じてダメージボイスが変化するか
絶叫系、脱力系の戦闘不能ボイスがあるか
ボイスの聴きやすさ
BGM、SE、ボイスの音量を個別に設定できるか
敵のボイスがうるさくないか
演出等によってダメージボイスが阻害されないか
ダメージボイスの発生頻度が高いか
聴ける機会の少ないダメージボイスがないか
カメラワーク(視認性)
カメラを操作できるか
カメラの自由度が高いか
キャラクターを大きく映せるか
敵やオブジェクトがキャラクターを隠さないか
エフェクトが激しくないか
フルボッコ度
ダメージ時(ダウン中以外)の無敵時間がないか
ダウン中の追撃があるか
袋叩きにされやすいか
一対多のシチュエーションを作りやすいか
長時間耐えられるか
特殊攻撃(演出)
特殊攻撃のバリエーションが豊富か
特殊攻撃の演出があるか
捕縛状態がすぐに解除されないか
瀕死(ピンチ)時の息切れモーションやボイスがあるか
その他、キャラクターの状態に応じた特殊演出があるか

どのキャラクターもダメージボイスの質が高めで、流石は無双といったところ。
特に関銀屏、お市、早川殿のボイスが個人的にストライクでした。
逆に大喬、王元姫、貂蝉あたりのボイスは過去作の方が好みだったかもしれません。
(本作のボイスも決して悪くはないのですが……)

三蔵法師のミニスカ衣装を始め、過去作に存在した良質な衣装がなくなったのは残念ですが、関銀屏や早川殿といった新キャラクターのデフォルト衣装が良かったのは救いでした。

前述のとおり、敵将を集めてもお手玉中は一人しか攻撃してこない仕様となったため、複数の敵将にお手玉されたい場合は過去作の方が遥かにやりやすいです。
本作でも受け身を連発すれば一応可能ですが……。

自作リョナ動画

以下のページにて公開しています。