家庭用ゲーム『イース セルセタの樹海』のリョナレビューです。
【追記】
評価基準の明確化に伴い、評価点を修正しました。
はじめに(注意事項)
- 当レビューの評価対象は、リョナに関わる要素のみとなります。
当レビューは作品そのものの出来の良さや面白さを評価するものではありません。 - 最終ボスや隠し要素等、作品のネタバレが含まれている場合があります。
- 特に断りのない限り、Windows(Steam)版のレビューとなります。
他のプラットフォームや現在の最新バージョンでは、仕様が異なる場合があります。 - ボイスが多言語に対応している場合も、日本語ボイスのみレビューの対象としています。
作品情報
- タイトル:イース セルセタの樹海(Ys: Memories of Celceta)
- ジャンル:アクションRPG
PSVitaで発売された同作品のリメイク版です。
全6人のプレイアブルキャラクターから3人パーティを自由に組んで冒険できます。
(6人のうち、女性キャラクターは3人)
発売当初は日本語ボイスが未実装だったらしいですが、現在は実装されています。
プレイアブルキャラクター

キャラクター名 | CV |
---|---|
カーナ | 石原夏織 |
カンリリカ | 小倉唯 |
フリーダ | 甲斐田裕子 |
※PS4版の公式サイトのキャラクター紹介では、この3人の他にリーザというキャラクターも同列に扱われていますが、リーザはプレイアブルキャラクターではありません。
ストーリー途中で一時的に同行することはありますが、操作はできません。
寸評
グラフィック面
グラフィック

- 元がPSVitaの作品だからか、3Dモデルは若干荒い
- 衣装変更不可
- 衣装破損なし
見た目の好みは、カーナ≧カンリリカ>フリーダの順。
全員スカートじゃないのが惜しい。
モーション
- ダウン時は仰向けに倒れる
- 戦闘不能時はうつ伏せに倒れる
- 地上と水中でモーションが異なる
- 戦闘不能後はすぐにキャラクターが消えてしまう
ダウン時も戦闘不能時も、倒れている姿をあまり眺めていられないのが少し残念。
表情変化

- 3Dモデル
- ダメージ時、戦闘不能時に表情が変化
- 顔グラフィック(UI)
- ダメージ時の点滅、表情変化なし
ボイス面
ダメージボイス
- 小ダメージ(仰け反り):3種
- カーナ、カンリリカは台詞1種あり
- 大ダメージ(ダウン):3種
- うち2種は小ダメージボイスと同一
- 戦闘不能:2種(全て台詞)
- カンリリカのみ1種しかない模様
- 状態異常時の専用ボイスあり(全て台詞)
- 瀕死時の専用ボイスあり(全て台詞)
- 息切れボイスはない
ダメージボイスの種類は実質4種と少なめだが、質はそこそこ。
カンリリカのダメージボイスの『痛た』があまり痛そうに聴こえないのが残念。
ボイスの聴きやすさ
- BGM、SE、ボイスの音量を個別に調整可能
- 戦闘ボイスが出ている間は別の戦闘ボイスが出ない(例外あり)
- 連続でダメージを受けてもダメージボイスを一度しか聴けないことも
- 麻痺状態(状態異常)だと頻繁に仰け反りが発生し、小ダメージボイスを沢山聴ける
カメラワーク(視認性)
- カメラの移動、回転不可
- ズームは可能だが、あまり寄せられない
- 斜め上からの視点で固定されるので表情が見えにくい
シチュエーション
フルボッコ度
- 無敵時間なし
- 敵によってはダウン中でも追撃してくる
- 敵がまばらに配置されており、集敵しにくい
一部のイベント戦闘では多数の敵が同時に出現するため、袋叩きにされやすい。
クリアすると再戦できないのが難。
特殊攻撃(演出)
- 特殊攻撃あり
- 蛙型のボスに丸呑みされる
- 鳥型(ハーピー)のボスに掴まれ、空高くから落とされる
- 等々
- 捕縛攻撃はない模様
- 瀕死時の息切れなし
- 状態異常になると3Dモデルの色合いが変化
- 凍結も同様に色が変わるだけなので、あまり凍結しているようには見えない
敵の種類は多いが、特殊攻撃はあまり多くない印象。
個人的お気に入りスポット
- 灰の森:瘴気ギミック
- 瘴気に触れると極小ダメージで仰け反る(回避中だとダウンする)
- 位置をうまく調整すれば、抜け出せずに連続ヒットする
- ギミックを解除してしまうと復活しない
- 導きの塔:ヴィヴウィグ(ミミック)
- スタート地点近くの壁を登った先に4体同時出現
- 多段打ち上げ攻撃でお手玉されやすい
- 麻痺も付与されるのでダメージボイスを沢山聴ける
- 四隅の柱が邪魔でキャラクターが見えなくなることが多々あるのが難
- イリス・黄金の間:ネル・プレラ(亜人)
- イベント戦闘で5体同時出現
- 不幸を除く全ての状態異常(6種)を同時に付与される
- クリアすると再戦できない
その他仕様
- ボス戦や一部のイベント中を除き、どこでもセーブ可能
- 戦闘参加メンバー(パーティ)は3人固定
- フリーダ加入まで進めれば、女性キャラクターのみでパーティを組めるようになる
- 男主人公(アドル)も仲間が増えれば外せる
- 自操作以外の2人はAI操作
- AI操作中は戦闘不能にならない(HP1未満にならない)
- フリーダ加入まで進めれば、女性キャラクターのみでパーティを組めるようになる
パーティは3人固定だが、他の2人を戦闘不能にさせることで実質ソロパーティも可能。
ただ、石碑(ワープポイント)に触れると味方が全回復(復活)してしまうので準備が若干手間。
総評
グラフィック | ★☆☆☆☆(1/5点) |
モーション/表情 | ★★☆☆☆(2/5点) |
ダメージボイス | ★★★☆☆(3/5点) |
ボイスの聴きやすさ | ★★★★☆(4/5点) |
カメラワーク(視認性) | ★★☆☆☆(2/5点) |
フルボッコ度 | ★★★★☆(4/5点) |
特殊攻撃 | ★☆☆☆☆(1/5点) |
※各記号について
○:基準を十分満たしている(1点)
△:基準を一部満たしている(0.5点)
-:基準を満たしていない(0点)
評価基準について詳しく知りたい方は以下のページもあわせてどうぞ。
グラフィック
△ | グラフィックの品質が良いか |
- | キャラクターのカスタマイズ要素があるか |
- | 衣装のバリエーションが豊富か |
△ | 自分好みの衣装があるか |
- | 衣装破損があるか |
モーション/表情
△ | ダメージモーションのバリエーションが豊富か |
○ | ダメージ時および戦闘不能時に表情が変化するか |
△ | ダメージモーション、表情が自分好みか |
- | 戦闘不能時に倒れている姿を眺められるか |
- | ダメージ時にUIが変化するか |
ダメージボイス
- | ダメージボイスのバリエーションが豊富か |
○ | ダメージボイスが自分好みか |
△ | 台詞系のダメージボイスがないか |
○ | 受けた攻撃の強さに応じてダメージボイスが変化するか |
- | 絶叫系、脱力系の戦闘不能ボイスがあるか |
ボイスの聴きやすさ
- | BGM、SE、ボイスの音量を個別に設定できるか |
○ | 敵のボイスがうるさくないか |
△ | 演出等によってダメージボイスが阻害されないか |
○ | ダメージボイスの発生頻度が高いか |
○ | 聴ける機会の少ないダメージボイスがないか |
カメラワーク(視認性)
- | カメラを操作できるか |
- | カメラの自由度が高いか |
△ | キャラクターを大きく映せるか |
△ | 敵やオブジェクトがキャラクターを隠さないか |
○ | エフェクトが激しくないか |
フルボッコ度
○ | ダメージ時(ダウン中以外)の無敵時間がないか |
○ | ダウン中の追撃があるか |
△ | 袋叩きにされやすいか |
△ | 一対多のシチュエーションを作りやすいか |
○ | 長時間耐えられるか |
特殊攻撃(演出)
△ | 特殊攻撃のバリエーションが豊富か |
- | 特殊攻撃の演出があるか |
- | 捕縛状態がすぐに解除されないか |
- | 瀕死(ピンチ)時の息切れモーションやボイスがあるか |
- | その他、キャラクターの状態に応じた特殊演出があるか |
とにかくカメラ周りが致命的ですが、そこさえ許容できれば良い作品だと思います。
プレイされる場合、瘴気ギミックやイベント戦闘等、突破後にやり直せない要素が多いため、セーブデータをこまめに分けて進めることをおすすめします。
自作リョナ動画
以下のページにて公開しています。